また現役に聞いてきた!自衛隊ってなんのためにあるんですか?
最近テレビでよくみる自衛隊。
北朝鮮がミサイルを撃った時
山火事が発生した時
(外部サイト:南信濃の山火事鎮火 放水4日間、自衛隊も出動)
鳥インフルエンザが発生した時
ソマリア沖・アデン湾海賊対処
サイバー攻撃対処
(外部サイト:「防衛省へのサイバー攻撃」報道、有識者はこう見る)
なんかいろいろやってるらしい。
しかしそのわりには、
「毎日腕立てしてるんですか?」
「ほふく前進するんですか?」
「いつも銃を撃ってるんですか?」
こうした質問はよくされます。
今行われている実際の行動と国民の自衛隊イメージが乖離しているようです。
なぜこのような乖離が存在するのでしょうか?
そもそも自衛隊の存在理由を理解されていないからではないでしょうか。
自衛隊の目的は「敵の排除」
自衛隊の目的は「国を守ること」と聞いたことがあるかもしれません。
しかし「国を守ること」は自衛隊に限らず、すべての国家機関に共通する目的です。
財務省・経産省・文科省・国交省・・これらに付随する機関も全て「国を守る」ことが目的です。
つまり「国を守る」とは極めて広い意味を持つ言葉です。
それを踏まえた上での自衛隊の目的はなんなのでしょうか。
それは「国民の生命と財産にとって脅威となるものを直ちに排除すること」です。
自衛隊の敵 = 国民への脅威
です。
自衛隊の敵というと、外国の軍隊をイメージします。
もちろん敵意のある外国の軍隊は国民にとって脅威です。
しかしそれ以外にも国民への脅威はたくさんあります。
自然災害、疫病、食料危機、原油枯渇、社会インフラの崩壊・・
食料が無くなれば、人は直ちに死んでしまいます。
原油が安定供給されなければ、社会・経済が停滞してしまいます。
国民が恒常的に安全な生活を過ごすためには、様々な脅威や不安定要素があり、それらを排除するために自衛隊は行動しています。
全ての行動は同じ目的の上で行われている
「国民への脅威を排除すること」が自衛隊の目的でした。
最近の活動も全てそれに則っていることが分かります。
北朝鮮がミサイルを撃った時
→国民の生命と財産への攻撃を排除
山火事が発生した時
→国民の生命と財産へ危害が及ぶ前に火災を排除
鳥インフルエンザが発生した時
→疫病蔓延を事前に撲滅し、食の安全を確保
ソマリア沖・アデン湾海賊対処
→国民生活に必須の輸出品(食料・原油等)の安全の確保
サイバー攻撃対処
→生活基盤である通信インフラへの攻撃を排除
増え続ける脅威と自衛隊の行動
古代や中世の国にとっての脅威は、外国の軍隊の侵略でした。
そのため自国に軍隊をつくり国を守りました。
社会が高度化し科学が発展するに従い、国民への脅威は増大しています。
いまや重要な通信線の1本が切れただけで、社会が打撃を受ける時代です。
また、グローバル化が進み一国で全ての需要と供給を満たすことは不可能です。
世界中と貿易を行っており、もし輸出入が止まれば国民生活は停滞するでしょう。
世界から信頼を獲得するため、自衛隊が海外へ出ることが当然になりました。
自衛隊の行動はどんどん増える一方です。
「外国の軍隊と戦うこと」が目的と思っていると、迷走しているように見えるでしょう。
しかし目的は全て同じです。
「国民の脅威を排除する」ための一貫した行動です。
それを踏まえれば、テレビに出る自称「識者」が、無知な言動を繰り返していることに閉口するでしょう。
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