また現役に直撃!自衛隊の階級ってどんな感じなんすか?
シャア大佐。
ハートマン軍曹。
ヤン・ウェンリー元帥。
軍隊が登場する映画やアニメでは、名前の後ろに階級を付けて呼ぶのはおなじみです。
非日常感があってかっこいいです。
今回はそんな自衛隊の階級のお話です。
- 1. その前に「軍曹」とか「大佐」ってよく聞くけどなに?
- 2. 自衛隊の階級は16段階ある
- 3. よく分からんから、皮膚感覚で教えて
- 3.1. 2等空士(にとうくうし)
- 3.2. 1等空士(いっとうくうし)
- 3.3. 空士長(くうしちょう)
- 3.4. 3等空曹(さんとうくうそう)
- 3.5. 2等空曹(にとうくうそう)
- 3.6. 1等空曹(いっとうくうそう)
- 3.7. 空曹長(くうそうちょう)
- 3.8. 准空尉(じゅんくうい)
- 3.9. 3等空尉(さんとうくうい)
- 3.10. 2等空尉(にとうくうい)
- 3.11. 1等空尉(いっとうくうい)
- 3.12. 3等空佐(さんとうくうさ)
- 3.13. 2等空佐(にとうくうさ)
- 3.14. 1等空佐(いっとうくうさ)
- 3.15. 空将補(くうしょうほ)
- 3.16. 空将(くうしょう)
- 3.17. 航空幕僚長(こうくうばくりょうちょう)
- 3.18. 防衛大臣(ぼうえいだいじん)
- 4. 階級より飯の数
その前に「軍曹」とか「大佐」ってよく聞くけどなに?
自衛隊に入ると階級は与えられます。
「3曹」とか「2尉」とかいうやつです。
あれ、「軍曹」とか「大佐」とかいうのはなに?自衛隊にはないの?
という疑問もあるかもしれません。
これらは「軍隊」で使われる階級です。つまり旧日本軍で使われていた階級です。
自衛隊は軍隊ではないので、この呼称は使えないのです。
ドラマやアニメで登場する、兵器を持って戦闘している組織は「軍隊」なので、「軍曹」や「大佐」が使われます。
米「軍」の階級を日本語訳する際は「軍隊」の階級、すなわち旧日本軍の階級が用いられます。
自衛隊の階級は16段階ある
これが自衛隊の階級一覧です。
士 → 曹 → 尉 → 佐 → 将 の順で階級が上がります。
また数字が小さいほど階級が上です。
このルールを覚えておけば、階級の上下関係は分かるはずです。
幕僚長は階級ではなく役職なので、基本的には階級には含まれません。
また陸・海・空自衛隊では階級の呼び方が異なります。
3曹でも陸なら 「3等陸曹」、海なら「3等海曹」、空なら「3等空曹」です。
このルールもシンプルなので、分かりやすいはずです。
准尉以上の階級を幹部と呼びます。いわゆる指揮官です。
曹は下士官です。士は兵隊です。
士 : 曹 : 幹部 の比率は 1 : 3 : 1 と、6割が曹という比率になります。
士は契約社員なので、3曹になれなければ30前には退官することなります。
3曹にさえなってしまえば正社員なので、(他の公務員と同様)定年まで勤めることができます。
3尉からは2、3年ごとに転勤になります。仕事も増え重い責任を伴います。
3曹へはみな昇任したいけど、激務の幹部にはなりたくない。。それが現状です。
「3曹になるのは3尉になるより難しい」とい言った人がいたとかいなかったとか。
よく分からんから、皮膚感覚で教えて
こういう数字の大小だけ言われてもイマイチよく分かりません。
投資で言うならば「PER 15倍って高いの?」「表面利回り 5%っていいの?」と同じです。
判断基準・皮膚感覚でとらえないと実態をつかみにくいものです。
そんなわけで各階級のイメージを書き出してみました。
ちなみに航空自衛隊基準です。
2等空士(にとうくうし)
ペーペー。入隊1年ぐらい。あまり見かけない。
1等空士(いっとうくうし)
入隊2年目ぐらい。たまに見る。まだまだぺーぺー。
空士長(くうしちょう)
2~6年戦士。できるやつはこの辺りから頭角を現す。
3等空曹(さんとうくうそう)
正社員。現場で一番動いている人。何でもやらされて大変。
2等空曹(にとうくうそう)
現場の中核。一番人が多い階級。
1等空曹(いっとうくうそう)
現場を離れた調整役。
空曹長(くうそうちょう)
定年も近づきどっしり構えている。
准空尉(じゅんくうい)
叩き上げの中の叩き上げ。曹と幹部の間を取り持つ部隊の女房役。指揮官を補佐する偉い人。ぶっちゃけ3尉や2尉よりえらい。
3等空尉(さんとうくうい)
ペーペーの幹部。
2等空尉(にとうくうい)
年上の曹の部下が多くて大変そう。いつも残業している。
1等空尉(いっとうくうい)
ベテランの幹部。
3等空佐(さんとうくうさ)
隊長クラス。失礼なことは許されない。
2等空佐(にとうくうさ)
見かけること自体がまれ。歩いているのを見ると汗がふき出る。
1等空佐(いっとうくうさ)
超えらい。1佐からは別格に感じる。
空将補(くうしょうほ)
基地司令クラス。あまりに見かけないので、階級章を見ても一瞬分からない。
空将(くうしょう)
基地に専用機でやってくる。いつもパイロットスーツ ←偏見
航空幕僚長(こうくうばくりょうちょう)
テレビでみる
防衛大臣(ぼうえいだいじん)
ころころかわる
階級より飯の数
自衛隊は上下関係が厳しそう。だから階級が高い人には逆らえない。
という気もしますが、現場は飯の数(入隊の早さ)の方が影響力は大きいです。
私は勝手に裏階級と名付けました。
ぺーぺーの若い2尉(入隊5年)とベテランの1曹(入隊20年)では2尉は敬語を使います。
ただし1曹も階級を尊重し敬語を使います。
2尉は1曹に命令することもありますが、1曹は2尉に苦言や時には叱咤することもあります。
2佐が曹長にあいさつに来ることもあります。
曹長は6階級上の2佐に敬語は使いませんが、2佐が行う命令には従います。
現場はそうした絶妙なパワーバランスで成り立っています。
このパワーバランスを壊すものは嫌われる(というか排除)されます。
結果的に空気を読むがうまい人間、場に対応するのが早い人間が生き残ります。
他の組織にはない階級。。そして裏階級「飯の数」。。ああ自衛隊。複雑怪奇なり(´・_・`)
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