あの伝説のドキュメンタリーが復活!?NHKの本気「新・映像の世紀」

2015年12月24日

1995年に放送されたNHKの伝説的ドキュメンタリー番組「映像の世紀」。

実は先月からその後継ともいえる「新・映像の世紀」が放送されています。

→→  新・映像の世紀  ←←

 

「映像の世紀」の名を冠する以上、ただのドキュメンタリー番組であってはいけない。

それを分かっているのか、NHKも本気で挑んでいる作品だということが、ひしひしと感じます。

全6回中のうちすでに2回の放送が終わっていますが、その内容に私は満足しています。

 

「映像の世紀」のサブタイトルがいい


  • 第1集 20世紀の幕開け カメラは歴史の断片をとらえ始めた
  • 第2集 大量殺戮の完成 塹壕の兵士たちは凄まじい兵器の出現を見た
  • 第3集 それはマンハッタンから始まった 噴き出した大衆社会の欲望が時代を動かした
  • 第4集 ヒトラーの野望 人々は民族の復興を掲げたナチス・ドイツに未来を託した
  • 第5集 世界は地獄を見た 無差別爆撃、ホロコースト、そして原爆
  • 第6集 独立の旗の下に 祖国統一に向けて、アジアは苦難の道を歩んだ日
  • 第7集 勝者の世界分割 東西の冷戦はヤルタ会談から始まった
  • 第8集 恐怖の中の平和 東西の首脳は最終兵器・核を背負って対峙した
  • 第9集 ベトナムの衝撃 アメリカ社会が揺らぎ始めた
  • 第10集 民族の悲劇果てしなく 絶え間ない戦火、さまよう民の慟哭があった
  • 第11集 JAPAN 世界が見た明治・大正・昭和

 

「映像の世紀」は基本的に1集で10年ずつ20世紀を追いかけます。

サブタイトルだけでその10年を表しているといっていいでしょう。

そのように見ていると、20世紀というのは常に混乱の中にあったような気がします。

もし21世紀版「映像の世紀」があったら、サブタイトルは何になるのか・・

 

第1集 21世紀の幕開け 20世紀は静かに破壊された

第2集 テロの拡散 国家は新たな敵に翻弄された

 

といったところでしょうか。

未来にいけるのならば、21世紀版「映像の世紀」のサブタイトルだけ見てみたい。

ただ、絶望しかないような気もするから、生きる希望も失いそうだ。。

20世紀初期の人に「映像の世紀」のサブタイトルだけみせたら、愕然とするでしょう(-_-)

 

このサブタイトルの秀逸さも魅力の一つです

 

「新・映像の世紀」のサブタイトルもいい


  • 第1集     第一次世界大戦・100年の悲劇はここから始まった
  • 第2集     グレートファミリー・超大国アメリカの出現
  • 第3集     第二次世界大戦・時代は独裁者を求めた
  • 第4集     冷戦・世界は嘘と秘密に覆われた
  • 第5集     若者たちの反乱・NOの嵐が吹き荒れる
  • 第6集     21世紀の潮流・あなたのワンカットが世界を変える

 

今回は全6回となっています。すでに2回が放送されました。

旧「映像の世紀」は淡々と歴史を追いかけいる感じでしたが、今回は各集ごとにテーマが明確に決められているようです。

それをサブタイトルとして現しているようです。

第1集は第1次世界大戦がメインでしたが、今も続く中東の混乱が第1次世界大戦が発端だったという内容でした。

何が何でも勝ちたいイギリスが、できもしない約束をしまくったおかげで、中東がカオスに陥ることになったようです。

歴史の授業ではこの時代を駆け足で進んでしまうため、いまいち覚えてないっすよね(-_-)

この回は、今の中東情勢を考える上では必須の内容なので、ぜひ視聴すべきです。

 

第2集は、資本主義国家として台頭してきたアメリカの資本家たちのお話です。

ロックフェラー、JPモルガン、フォードのようなアメリカの富豪がメインの話です。

少し内容を紹介。。

 

歴史の謎に「なんで第1次世界大戦の敗戦国であるドイツに払えもしない賠償金を要求したんだ?」

というのがあります。これでドイツが困窮し、そこからヒトラーが生まれる土壌ができました。

アメリカのウィルソン大統領もそこまで要求するつもりはなかったようです。

しかし、戦勝国側に大量のお金を貸し付けていたJPモルガンが強硬に要求したようです。商人が世界を動かしたと。

 

また禁酒法というものもありました。

そもそもなんでこんなものができたのか?

好景気に沸くアメリカには大量の移民が訪れました。

しかし、彼らを雇っても酒ばかり飲んで、まるで仕事をしない。

そこで資本家たちが、政治家を動かし、禁酒法を制定させたというわけです。飲んでないで働けと。

 

ハリウッドがなぜ西海岸にあるのか?

映写機を作ったエジソンは全ての映画制作会社に特許料を払えと要求。

それを逃れるため、映画制作をしていたユダヤ人たちがエジソンの支配の及ばない西海岸へ逃げたのです。

そこが今やアメリカの映画の中心ハリウッド。

エジソンが寛容な人物だったら、ハリウッドは生まれなかったでしょう。

てかエジソン、直流 VS 交流 の時といい、品がないことばかりしているような。。

 

ワールドトレードセンタービル。

ロックフェラーが「自由貿易による世界平和」実現のために建設されました。

これはアメリカの国定ともいえ、20世紀は資本主義の伝道師として、世界に拡散を試みました。

しかし、その強引の終わりを象徴づけるかの如く、21世紀最初に破壊されたのでした。。。

 

価値はあるかも!?NHKオンデマンド


濃い内容なので、集中して視聴することをお勧めします。

見逃した人も、有料(1000円)でNHKオンデマンドで視聴できるようです

→→  NHKオンデマンド  ←←

 

「映像の世紀」はDVDでも発売されていますが、高い。。/(^o^)\

amazonで25000円、、これはリマスター版の価格。

旧版は50000円くらいしてましたからね(´・ω・`)

それでも高い!

人気なのか値段も下がる様子もない。。レンタルもないし

興味のある方は、NHKオンデマンドで視聴するのがベストだと思います。

NHKのほかの名作ドキュメンタリーも豊富にあるので、お勧めです。

スポンサーリンク