現役から直伝!自衛隊の敬礼でよくある間違い5つを教えてもらいました

シン・ゴジラ観てきました。

ゴジラもかっこいいけど、陸上自衛隊もかっこよかった。

庵野監督は細部までこだわって作りこんだそうです。

自衛隊の細かい礼式もプロが監修したのか、よくできていました。

 

自衛隊の礼式で最も有名なのものは敬礼です。

腕を挙げて、頭の横に手を持ってくるやつです。

ぱっと見シンプルな動作ですが、誤った理解をしている人が多いようです。

今回はそんな敬礼のお話です。

 

あの敬礼の名前は「挙手の敬礼」

「敬礼!」

という号令で腕をあげて、頭の横に手を持ってくるあの敬礼。

これは 挙手の敬礼 と呼ばれるものです。

 

敬礼に関しては

自衛隊の礼式に関する訓令 第7条~第51条

に定められています。

見てわかる通り大変な分量で、読む気が失せます。

 

挙手の敬礼については第10条(3)にあります

(3) 挙手の敬礼 右手をあげ手のひらを左下方に向け、人さし指を帽のひさしの右斜め前部にあ てて行なう。

 

この第10条には他の敬礼種類も書いてあります。

(1) 着剣捧げ銃の敬礼及び捧げ銃の敬礼
(2) 銃礼
(3) 挙手の敬礼
(4) 10度の敬礼
(5) 45度の敬礼
(6) 頭 右(左、中)の敬礼
(7) 姿勢を正す敬礼

 

うーむ、敬礼にはいっぱい種類があるんですねぇ・・

状況や敬礼をする相手によってこれらを使い分ける必要があります。

自衛官は大変ですね。。(つд⊂)

 

挙手の敬礼のよくある間違い

シンプルで絵になるので、挙手の敬礼は自衛隊の代表的な動作の1つです。

しかし正しい挙手の敬礼を知らずに、勘違いしている人が多いようです(*_*)

 

間違い①:帽子をかぶっていない

挙手の敬礼は帽子をかぶっている状態で行います。

(3) 挙手の敬礼 右手をあげ手のひらを左下方に向け、人さし指を帽のひさしの右斜め前部にあ てて行なう。

 

このように帽子をかぶっている前提で礼式も定められています。

 

間違い②:屋内

自衛官は屋内では帽子をとります。

帽子をかぶっていないので、挙手の敬礼はできません。

帽子をかぶっていない時は、「10度の敬礼」が基本です。

10度の敬礼とは浅いお辞儀です。

 

間違い③:左手をあげる

敬礼とは相手に敬意を表すための動作です。

基本的に武器は右利き用に作られています。

右手を挙手することで、「あなたには敵意がない」ことを示しています。

左手をあげると敵意を示すことになってしまいます。

 

間違い④:手のひらを相手に見せる

非常によくある間違いです。

自衛隊の挙手の敬礼は手のひらを相手に見せません。

手は左下方に向けます。

 

ただし自衛隊では行わないという話であって、他国では手のひらを見せる敬礼もあります。

軍の礼式はそれぞれの国の歴史・文化が色濃く反映されるので、国によって大きく異なるのです。

 

間違い⑤:左手がパー

敬礼は 「気をつけ」の姿勢から入ります。

「気をつけ」は学校でやったことがある人も多いかと思います。

学校では両方の手はパーと教わったのではないでしょうか。

自衛隊の「気をつけ」は「不動の姿勢」と呼ばれ、手はグーです。

 

そんなわけで、不動の姿勢から右手をあげる挙手の敬礼を行うと、左手はグーで行うことになるのです。

 

まとめ:やらないほうがいい

とてつもなく細かく規定されている敬礼なので、下手にやらない方がいいです。

敬礼された自衛官も正しい答礼ができず、困惑してしまうでしょう。

 

そんなわけでビジネスマナーに則った礼儀作法を行うのがベストかと思います。

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